インフル・ワクチン予防接種を受けてきた

October 3, 2020 – 6:29 pm

居住する自治体では、65歳以上の高齢者に対しインフル・ワクチン接種費用を助成している。有難いことに、これにより、接種費用は無料になる。今年も10月1日から接種開始の案内を受け取った。

早速、いつもお世話になっている近所のクリニックで接種してきた。

今年は、新型コロナウィルスとインフルの二重の流行が心配されている。インフル・ワクチンの供給量にも限りああるということなので急いで接種した次第。

インフル・ワクチンを私のような「高齢者」が受けることの意味について、数か月前に読んだ「免疫力を強くする」(宮坂昌之著)の関連部を読みなおしメモしておいた。

私はインフルの「ハイリスク群」
「免疫力を強くする」には、インフルエンザの特徴について以下のように記述されている。

インフルエンザの症状は普通の風邪より重い傾向があり、しばしば高熱や全身の痛みなどがみられ、重篤な合併症を起こすことがあります。特に、65歳以上の高齢者、乳幼児、妊婦、呼吸器系や循環器系に慢性疾患のある(年齢を問わない)、糖尿病や慢性腎障害のある人、免疫低下状態のひとは「ハイリスク群」とよばれ、重い肺炎、気管支炎などの生命にかかわる重篤な合併症を起こす傾向があります。(p.122)

これからいくと、私はインフルの「ハイリスク群」に属している。まず年齢が70代、糖尿病の傾向、抗がん剤治療中で免疫低下状態にある。「ハイリスク群」にぴたりとあてはまる。注意しなくてはならない。

高齢者がインフル・ワクチンを接種する意味
高齢者にはインフル・ワクチンの有効率は極めて低いらしい。上述の「免疫力を強くする」によると、「接種を受けたひとの年齢が6カ月から17歳までで有効率が61%、18歳から49歳までだと37%に下がり、50歳以上では20%と急激に効果が下がる(p.131)」らしい。
こういう話を聞くと、「高齢者にとって有効率の低いワクチンを接種することに意味があるのか?」という疑問がわくが、「ワクチン接種により高齢者のインフルエンザによる死亡リスクが明らかに低下することが報告されている(p.139)」ようだ。「高齢者の場合、ワクチンに対する反応性が弱く、抗体の作り方がよくないのですが、それでもワクチン接種によってある程度の免疫がつき、そのために重篤な合併症が減り、死亡率の低下が見られるのだと解釈されます。(p.140)」とされている。
高齢者にとってのワクチンの効用というのは頼りないという気分もするが、「やらないよりやるのが良い」といったところ。

ワクチンの有効な期間は?
インフル・ワクチンの「効果持続期間」はたかだか4カ月だという。ここで「効果持続期間」とはワクチンの当初の効果が50%以下になる期間である。

ということは、インフルの流行期が1,2月にくると、今回のワクチン接種の効果が半分以下になってしまうということになる。理想的には、1月末あたりに、二回目の接種を受けるのがよさそうだが、ワクチン供給量などを考えると、そういうわけにはいかないような気がする。

さて、どうしたものか。


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