感染者数、死亡者数からみて非常事態宣言は必要? – コロナウィルスとの闘い

April 9, 2020 – 4:44 pm

新型コロナウィルスの感染拡大で非常事態宣言が発令された。

本当に、非常事態宣言といった今回の措置、必要だったのか? よく考えてみると、今回の措置、オーバーリアクションではと思ってしまうが、いかがだろう。

9年前の福島第一原発事故で放射能騒ぎのときを思い出す。当時、テレビのワイドショーで「専門家」といわわれる人々がいろいろ発言していた。やたら不安を煽る論調もあれば、全く危機感もない発言までいろいろだったように記憶している。無責任な発言をした「専門家」も数多くいたように思う。

そして、今回のコロナウィルス騒ぎ。放射能騒ぎ以上に厄介で評価の難しものと感じている。当然のことながら、「専門家」と称する人々の発言、理解不能なところも多い。

放射能の計測とちがって、コロナウィルスについては、ひとひとりづつ検査しないとどれだけウィルスが蔓延しているかわからない。検査するといっても、闇雲にやるわけにはいかない。コロナ感染の疑いのあるひとを選んで、検査することになる。

「専門家」のなかには、我が国の感染者確定数がウィルス蔓延の度合を正確に反映していない、と騒ぎ立てるものまでいる。一部の「専門家」は、政府が事態を隠すために検査をしないと非難している。そもそも、PCR検査をする時点で、検査対象が疑いのあるものを選んで検査をするわけだから、これがウイルスの蔓延の程度を反映するはずはない。

一体、我々はなにを以て、新型コロナウィルス感染の程度を把握すればいいのか?

感染者数より正確な指標に、コロナウィルスによる死者数ととるべきではないのかと思う。

素人考えではあるが、ウィルス感染による死者数というのは、感染者数よりずっと正確なものではないかと想像する。ウィルス感染による死亡には、ウィルス感染を引金とし既往症の悪化での死者数をいれても差し支えない。ウィルス感染の患者で治療中に亡くなってひとの数を死者数とすれば数を誤魔化すことなんてできるわけはない。

日経の記事によると、今日現在、我が国の感染者数(PCR検査陽性者数)は4846人、死亡者数は103人となっている。

一方、感染爆発を起こしている米国の場合、感染者数366,410件、死亡者数10,783件となっている。(日経「チャートでみる新型コロナウィルス」(4/9 12:15)

なんという違いなのか、我が国の死亡者数は米国のほぼ、100分の1だ。この数字、誤魔化すことができるものとは考えられない。

今回発令された非常事態宣言、我が国はいまから米国のような感染爆発が予想されるというように言われている。もし、これが本当なら、非常事態宣言は正当化されるし、我々は備えなければならない。

しかし、米国に比べ、我が国のコロナウィルスの「流行」がはじまったのはずっと前ではなかったのか、そしてコロナウィルスが我が国で問題にされたときには、中国人が、我が国の観光地に「足の踏み場もないほどに」溢れていたのではなかったのか、どう考えても、我が国の感染者数、死亡者数は米国に比べてあまりにも少なすぎるのではないか。

全く、理解不能というのが正直な感想だ。どう考えても、説明できない日米の差があるように思うがいかかがだろう。

ここ、2、3週間の感染者数、死亡者数がどのように変化するのか、見てみたいものだ。
  


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