気になったニュース: 政府、やっと原発処理水の処分方法決定?
April 8, 2021 – 2:24 pm福島第一の原発処理水問題、本ブログでも何回か扱ってきた。
私なりの結論は、「トリチウム以外の放射性物質を『含まない』処理水の海洋放出を早期に行う」というものだ。いたずらに、問題を先送りし事態を複雑にすべきではない。
今朝のTBSラジオ森本毅郎スタンバイでは、政府が原発処理水の処理方法決定の方針を決めたことについて次のように報じている(以下、書き取り):
東京電力福島第一原発のたまり続けている放射性物質を含んだ処理水について、政府は近く、廃炉汚染水対策の関係閣僚会議を開き、海洋放出を決定する方針を固めました。菅総理は処分について、近日中に判断すると説明。一方、全国漁業協同組合連合会は改めて反対の姿勢を示しています。
上記の森本毅郎スタンバイのコメンテータによると、今回の関係閣僚会議の開催理由は、処理水用タンクが満杯になってしまうということ。現在、タンクにたまっている汚染水というのは、125万立方メートル。東電発表の限界は137万立方メートルで、あと12万立方メートルになっているという。来年の夏ぐらいには満杯になるという。
一方、政府が海洋放出を決めて実際に放出するまでには、放出施設を整備し、原子力規制委員会の審査を受けなければならない。これには2年かかり、放出の方針決定のデッドラインとなっている。全漁連との話し合いで調整しようにも、待ったなしの状態になっているということだ。
汚染水問題というと、風評対策ということになるが、事故から10年も経過し、福島県産の海産物の販路は、すでに取り返しのつかない状態になってしまっている。
それにしても、福島第一原発の事故の後始末は大変だ。