都知事選挙の結果を見て思ったこと
July 8, 2024 – 11:55 am昨日の東京都知事選挙の結果、3期目になる小池百合子が当選した。この結果を報じる日経記事「東京都知事選、小池百合子氏が3選 得票2位は石丸伸二氏」のリード文を以下転載:
任期満了に伴う東京都知事選挙が7日投開票され、現職の小池百合子氏(71)が3選を決めた。子育て世帯への支援拡大や医療体制の充実といった実績が支持を得た。2番手には前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が入り、前参院議員の蓮舫氏(56)を上回った。
今回の選挙結果での驚きは、現職小池百合子の対抗馬としてみられていた連坊候補が全くの新人である石丸候補の後塵を拝したということにつきると思う。小池百合子に対する批判・避難は大きなものがあったが、それにも増して立憲民主党と日本共産党を後ろ盾とする連坊に支持が集まらなかったのは、日本の旧左翼の限界を露呈したものと思った。
朝日新聞デジタルの記事、「蓮舫氏、まさかの3位に涙も…選対幹部「何が原因かよくわからない」」には、次のように報じられている:
選挙期間中、多くの議員が戸惑いを口にした。街頭演説には連日多くの聴衆が詰めかけ、「蓮舫コール」が続いた。枝野幸男前代表は「組織的な動員より、普通の市民が想像を超える規模で集まる状況」と期待を示し、党内からは「この風なら勝てる」(別のベテラン議員)との声も出ていた。
蓮舫候補の街頭演説に詰めかけた聴衆の「お祭り騒ぎ」が日頃のうっ憤晴らしにとどまり、まさかの3位という結果になってしまったことの一因であったように思えてしかたない。
蓮舫候補を支持するとして、個人が「ひとり街宣」としてステッカーを抱えて蓮舫応援の行動を示したことを指して、「いままでにない民主主義のかたち」と持ち上げる動きも見受けられるが、街頭で目立つ事象であったのかもしれないが、大きな効果を上げることもできなかった。単に、混乱のひとつの形態となったとしか思えなかった。
個人的な感想を述べるなら、わが国の政治の混迷はますます深まってきたというところか。