3年前のニュース:福島県の子ども甲状腺検査はじまる

October 10, 2014 – 10:14 am

3年前の今日(2011年10月10日(月))放送のTBS森本毅朗スタンバイで聴いたニュース:

福島第一原発事故に伴う健康調査の一環として福島県は県内の事故当時18歳以下だった子ども36万人を対象にした甲状腺検査をはじめました。対象となる子供は2年毎に検査を受けるほか、20歳になったあとは5年毎に生涯にわたって甲状腺に異常がないかチェックを受けることになります。

今更ながら、調査対象とされる子供が36万人にも上るというのには驚いてしまう。

チェルノブィリの原発事故では、事故放出された放射線により甲状腺の異常(がん)が増加したことが明らかになっている(牧野淳一郎著 「原発事故と科学的方法」を読んでみたに関連するデータを転載している)。被ばくした子供たちの健康影響について調査を行うことが重要なのは論をまたない。

しかし、この調査、単に疫学データを得るために行うということではなく、被ばくした子供たちの健康影響の緩和、治療に役立てることを一義とするのが筋だ。疫学データとしての役割について考える場合についても、当然のことながら、事故後の放射性ヨウ素による被ばく線量の詳細な評価、見積もりなくしては行えない。被ばく線量の算出、疫学調査に役立てることができるほど、正確で詳細なデータがあるのだろうか?

その他の記事:
この日聴いたニュースに上述の甲状腺検査の話の他、2件の原発事故関連ニュースそしてタイ、カンボジアの大洪水について報道されている。

福島第一原発事故関連

東京電力は福島第一原発の一号機の格納容器につながる配管にたまっていた水素を放出して配管を切断したと発表しました。先月末配管内の水素濃度は爆発の恐れがあるとされる4%を大きく超える63%を記録していましたが、窒素を注入して水素濃度をさげて放射性物質の除去装置をとり付けるために切断したものです。

私にとっては、この東京電力の事故収束作業がどのような意味を持つのかは定かではない。しかし、3年前のこの時期、収束に向けさまざまな試みが行われていたことは理解できる。それにしても、非常に高い水素濃度が記録されていたという話は忘れてた。

福島第一原発事故を受けIAEA国際原子力機関の除染の専門家チームが福島県を訪れ国がすすめる除染の実証試験を視察しました。IAEAの専門家チームは明日まで県内の視察を行い、除染の手順や今後の計画についてアドバイスすることにしています。

IAEAの除染の専門家チームからアドバイスなんて意味があるのだろうか?除染作業のその後の推移をみると、本当に除染作業が意味があったのか、考えさせらえてしまう。

タイやカンボジア大洪水

タイやカンボジアなど東南アジアの国々が大洪水にみまわれ、特に被害の大きいタイでは死者が260人を超え日系企業を含むおよそ200の工場が閉鎖するなどしています。首都バンコクの北にあるアユタヤでは世界遺産の遺跡や寺院が浸水していてタイのインラック首相はバンコクにも被害が及ぶ可能性があるとして国民に注意をよびかけています。

このニュース二日後(10月12日)にも放送されている。日本企業に被害が急増した。

50年ぶりといわれているタイの大洪水で日系企業およそ200社がはいるアルタナのロジャナ工業団地があらたに浸水、操業停止に追い込まれる企業が急増しています。ホンダやパナソニック電工、さらに部品調達が滞るトヨタが生産を停止、再開の目途はたっていません。

こんな大洪水があったこと、すっかり忘れてた。

このニュースで、三年前に考えていたことをふたつ思いだした。ひとつは、東南アジアで、こんな大洪水が発生する原因がどこにあるのか? 地球温暖化の現れなのか、森林伐採などの自然破壊が原因なのか、気になったこと。二つ目は、日本の製造業が、数多く、東南アジアに進出しているという事実。


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