スペイン旅行(帰国後感想編 5) マラガからグラナダ

July 27, 2016 – 10:12 am

マラガ(Malaga)空港からグラナダ(Granada)まで約400Kmのドライブを楽しんだ。

かなり遠回りの経路になったが、まず自動車道(A-7)で、マラガ空港から海岸線に沿ってアルメリア(Almeria)付近まで行き、そこから自動車道(A-92)を北上しシエラ・ネバダ(Siera Nevada)を北側に迂回するかたちでグラナダに入った。

途中、リゾート地として有名なネルハ(Nerja)に立ち寄り、そこから世界で最も美しい村とガイドブックに紹介されていた村フリヒリアナ(Frigiliana)に行き、そこで昼食をとった。その後、ドライブを続け、夕刻の7時過ぎには、グラナダのホテルに無事到着した。

アンダルシアの初日、思った以上に楽しむことができたように思う。

快適な自動車道
マラガ空港からマラガ市内を迂回し海岸沿いの自動車道(A7)を東に進んだ。当初の計画では、モトリルから北上し、グラナダに進む予定だったが、地中海を右に眺めながらのドライブが心地よかったこともあり、急遽、アルメリア(付近)までこの海岸沿いの道路を突き進んだ。

マラガからネルハ
マラガからネルハ

アルメリアまでの自動車道(A7)は海岸線から1~2km陸地側に入った山沿いを走る。ここでは日本の高速道路にあるような視界を遮る防音壁もなく、海岸の様子そしてそこに点在する町々、村々を眼下に眺めることができた。自動車道は、非常に良く整備されていること、そして交通量も少ないことなど快適にドライブを楽しむことができた。

A-7から海を臨む
自動車道(A-7)から海岸を望む

アルメニア手前から自動車道A-7を離れA-92に移る。このルートは内陸、山間部を進む。自動車道の周辺は人家、建物のない高地であり、同じ景色を延々と走った。この自動車道、高地・山間部であり、交通量が極端に少ないのにも関わらず、海岸沿いのA-7と同じように非常に良く整備されている。

マラガからグラナダまでのA-7からA-92の約400Kmにもわたる自動車道は全て無料だった。利用者としてはありがたいことではあるが、一体、この自動車道建設の目的は何だったのか、不思議な感じを持った。

無料の自動車道ということもあるだろうが、わが国の自動車道には必ずあるサービスエリアは見当たらなかった。サービスエリアに代わるものとして、自動車道を降り一般道への入り口にガソリンスタンド、小さなレストランがみられる程度だ。

自動車道 A-7 で、アルメリア手前あたりにサービスエリアの跡らしき廃墟を見かけた。休憩のために駐車したのであるが、まったくの廃墟。ひょとしたら、安直な計画で、採算も考えないで作られたのではないか、と疑ってしまった。

スペインの道路建築政策がどうなっているかは、心配になるが、ドライブをするには、本当に快適。非常によく整備された自動車道ということには違いない。

グラナダに近づくと、左側に残雪を残すシェラネバダ山脈(Siera Nevada)を望むようになる。このあたり、自動車道に沿って数多くの風力発電用の風車が設置されているのがみられる。

山間・高地部だった景色も、耕作地と変わって行き、交通量も増え、グラナダ市街に入ってゆく。

ネルハ(フリヒリアナ)
マラガ空港からA-7に入り約60Km程度進むとリゾート地ネルハ(Nerja)に到着。

ネルハのビーチには、ビーチパラソルを持った多数の海水浴客に出くわした。海水浴客は、若年層というより、むしろ中老年のカップル、夫婦などが目立つような気がした。やはり有名なリゾート地ということで、海岸に沿って、コンドミアム風の建物が並んでいた。

Nerjaのビーチ
ネルハのビーチ

ここから、8Km程度北にはアンダルシア特有な白い村、フリヒリアナ(Frigiliana)がある。こじんまりした美しい村だった。

furigiliana(小路、広場)
フリヒリアナの路地裏・広場

この村にある小さなレストランのテラスで食事をしたが、食事を注文すると、「お通し」という感じでオリーブの塩漬けがでてきた。いかにもスペイン、アンダルシア地方にやってきたという実感を味わうことができた。

アルメリア周辺の広大なビニールハウス群
自動車道A-7を進んでアルメリアに近づくにつれ、数多くのビニールハウスの白い屋根が現れてくる。なんの知識もなく、この白い布らしきものの広がりをみると、不思議な感じがするが、旅行に出かける前に読んだ「立石博高、塩見千加子編著『アンダルシアを知るための53章』明石書店 2014年」にそのあたりのことが記されている。

これがトマト、ピーマン、キュウリなどを栽培する施設園芸農業の一大ビニールハウス群であることが記されている。今や、ヨーロッパ諸国でも欠かせない存在となっているこの地域、新しいスペインの顔ともいえるもののようだ。

グラナダに到着
遠回りになったが、無事、グラナダに到着。到着時、市街地の運転ということで注意深く運転したのであるが、交通ルール、車の優先権がどちらにあるかなど多少戸惑うことがあった。

なんとか予約したホテルにたどり着くことができたが、このホテルがほぼ市街地中心地に位置したこともあり、滞在した二日間は、ホテルに車の鍵を預け、駐車場位置も把握しないで過ごすことになってしまう。

食事は近くの広場で見かけたアンダルシア郷土料理のレストランChikitoでとった。生ハム、冷製スープ(ガスパッチョ)等を注文したがなんとも量が半端ではなかった。店の外にはテラス、そしてBarがあったが、レストランというより、むしろそちらで食事をとったほうが楽しめたのかもしれない。ちょっとした教訓。


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