気になったニュース: フランスの政変 予想を超える混乱?
July 10, 2024 – 4:26 pm7月7日に行われたフランス下院選挙の決選投票の結果は、予想を覆すことになった。
日経電子版(7/10 配信)の解説記事「フランス政変でNATOに暗雲 軸失う欧州、日本にも試練」は、今回の選挙結果と、その影響について詳しく解説している。参考になる。
この解説記事のリード文を以下に転載:
一寸先は闇とは、まさにこのことだ。フランスの国民議会選挙では当初の予想をくつがえし、左派連合の新人民戦線(NFP)が最大の勢力になった。第1党になるとみられていた、ルペン氏率いる極右のRN(国民連合)は結局、3位にとどまった。
極右内閣の誕生を阻めたという点だけみれば、マクロン大統領は惨敗をまぬがれたが、勝利とはほど遠い。自身の与党連合は3割超の議席を失い、2位に沈んだ。
解説記事では、今回の選挙結果と予想される影響について右図のようにまとめられている。
1回目投票では過半数に迫ると予想されていた国民連合(RN)が左派を糾合した新人民戦線(NFP)とマクロンの与党連合の両方に負けることは予想もされなかった。
国民連合の後退は、極右の国民連合(RN)に反対するフランスの良識が左派連合と与党連合を「一時的」な選挙協力を生み出すことによって生じた。フランスという国の良識が極右から国を守ったということになる。
ただ、EUの農業規制に反対する農民の反乱、そして年金受給開始年齢の強権的な引き上げが政権与党の敗北をもたらしたわけで、今後、こうした政策は、メランションの極左を含む新人民戦線の台頭により大きな揺り戻しが予想される。
今後のフランス、そしてヨーロッパの政治の流れが心配される事態になった。