学術会議の改革法が成立した

June 11, 2025 – 3:35 pm

5年前に、菅首相の学術会議会員の任命拒否問題によって注目された学術会議。

この「事件」を契機に日本学術会議のありかたが議論されたが、このたび「国の機関」から特殊法人に移行するかたちでの改革法案が成立した。

5年前、本ブログでも「学術会議任免拒否問題で思ったこと」にこの事件についての感想をすこし書いておいた。そのときに思ったのは、私にとっては、学術会議が「雲の上」の存在で、終戦後間もなく設立された時代とは異なり、今やこれが、学問・研究の当事者、研究者を代表するものと言えなくなっているとの感想を述べておいた。

今回の学術会議の改革法については、国会への「学者」の座り込みなどの抗議運動があったようだが、私には、この反対運動が、学問の自由とかなんとかいう問題というよりは、学術研究を軍事研究に利用させない運動としか思えなかった。もっと踏み込んでいうと、共産党を中心とする旧左翼運動の一種の砦になっていた学術会議が国のコントロールを受けることに抵抗したということとの印象を受けた。

正直、軍事研究と一般的な学術研究の境界がどこにあるのかもわからないというのが実情との印象を持つ。

ほとんど実質的な役割を発揮することもない組織は、廃止してもよいような印象すら受けており、特殊法人として存続するだけでも疑問すら感じた。

ま、一時代が終わったということだろうとの印象。


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