糖尿病克服に筋力アップが効果的
September 8, 2015 – 12:12 pm4月はじめに糖尿病と診断され約10日間の入院治療をした。
退院後、特別に投薬することなく、食事療法、運動療法のみにより、12.1%あったHbA1cを8月半ばの検査のときには正常値6.1%まで低下させることができた。
この間、運動療法が最も効果があったように感じている。日経プラス1に、これを支持する記事がでていた。私の経験と合わせて、記事をメモしておいた。
血糖値など血液データの著しい改善:
この4カ月間で、糖尿病の指標のひとつであるHbA1cを12.1%から正常範囲内の6.1% に低下させることができた。
一般に、HbA1cが8%以上の状態が続くと様々な合併症が現れるめやすとされる。4月の受診時には、上述したHbA1cの値に加え、血糖値448mg/dlあったことから、危険な状態にあるとされ、即時に入院治療するよう指示された。
10日間の入院時には、食事コントロールとインシュリンを含む投薬などの治療を行なった。結果、血糖値がコントロール可能な状態に改善することができた。
退院後、数日で投薬治療を終了し、食事コントロールと意識的な運動療法を行ったが、4カ月後には、HbA1cを正常範囲内の6.1%に、空腹時血糖値を100mg以下にすることができた。
食事コントロールは当然として、意識的に運動をしてきたが、特に朝食後には、1~2時間の速足でのウォーキング、午後(昼食後)には1時間程度の水中ウォーキングを可能な限り行った。個人的にはこれが血糖値の改善に結びついたものと感じている。
この4カ月間で、体重はピーク時から10キログラムの減量になった。また、これまで血液検査でいつも問題となっていた肝機能に係る値も全て正常範囲内となったことも付け加えておく。
日経プラス1の記事:
私の糖尿病治療については、今後、より詳しく記述することにするが、私の運動療法が効果的との感想を支持する記事を日経プラス1(2015年9月5日付)でみつけたので、大切だと感じたところを以下抜粋・転載しておく:
・・・筋力が下がって使わないようになると、体内の糖が消費されにくくなり、食後などに血糖値が高めの状態が続く。こういったことが続くと脂肪の蓄積や血管の老化が進み、やがて糖尿病や心臓病などにつながる。
逆に「運動習慣があると、糖をより代謝しやすい筋肉に変わっていく」(糖や糖質の代謝に詳しい筑波大学附属病院の正田純一教授)。運動を続けることで、「糖を筋肉中に引き込むたんぱく質『GLUT-4』が筋表面に集まり、より血糖が下がりやすくなる。血糖の調整に不可欠なインスリンの働きも高まる(正田教授)という。・・・
最近注目されているのが、筋肉自身が出しているとされる生理活性物質。例えば「イリシン」は脂肪をため込む白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変え、体に脂肪をためにくくすると期待されている。また、「IL-6」は脂肪細胞の中で脂肪分解を進めたり、筋肉への糖の取り込み量を増やしたりする。
これらをうまく働かせるためにも、運動で筋肉を使ったり、つけたりすることが欠かせない。・・・
筋力を決める一つの要素が筋量だ。研究では画像診断で筋肉の断面積から判断するのが一般的だが、「家庭なら、体組成も測れる体重計で出てくる筋肉量も目安になる。日頃から確認するといい」と正田教授。