中学校の卒業式
March 16, 2008 – 8:10 am我が子の中学校の卒業式に参列させてもらった。小学校入学以来、娘の学校の行事は、数回、運動会を見に行ったほかは、授業参観なども含めて、一度も行ったことはなかった。中学校を卒業することで、義務教育を終了し、娘にとっても親にとってもひとつの区切りであろうとの思いから、今回は、参列させていただいた。この卒業式、予想した以上に感動的だった。
卒業式では、校長の案内で、30数名もの来賓が入場するところから始まった。これに引き続いて、卒業生である子供たちが、ブラスバンドに合わせ、担任の先生に導かれて式場に入場してきた。わが子が入場してくるのを見て、よくここまで大きくなってきてくれたものだと感激した。多少、目頭が熱くなってしまった。
このあと、「国歌斉唱」で、全員起立し、君が代を斉唱した。君が代を歌う(私は、実際には歌わなかった)などというのは、実に、何年ぶりのことなのだろうか。君が代が正式に「国歌」ということになって、初めて、こういう式典で聞いた。「民主教育」を受けたものとしては、「国歌」が整然と歌われることに、若干、違和感を覚えた。
卒業証書がひとりひとりの子供たちに授与された。担任の先生からひとりひとりの子供たちの名前が呼ばれ、壇上で、校長から証書がわたされる。子供の名前を呼ぶ担任の先生の気持ちが伝わってきた。わが娘が、いつも見せたことのない神妙な顔で、卒業証書を受け取るのを見た。当たり前とはいえ、きちんと証書を受け取るのを見てほっとした。
校長、来賓の挨拶が続いてあった。失礼ながら、退屈な挨拶だと思った。しかし、校長が、挨拶の最後に、小学校から中学校の間、無欠席の子供たちの名前を呼び、その子供たちと家族に対して、その努力を讃えた。これには感心した。卒業生160人程度の中学校で、実に、9年間、5人の無欠席の子供がいることをはじめて知った。わが子、病気がちだったこともあって、中学校の3年間、60日程度、欠席している。感心した。讃えるに値する子供たち、そして家族だ。
その後、卒業する子供たち自身が企画した「中学校生活3年間」の生活ぶりが、スライドを交えて紹介された。壇上で、話す子供たち、そして担任の先生たちの涙と笑いを通じて、子供たちの中学校生活を知ることができた。精一杯がんばった子供たちの様子を知り、わが子が本当に良い学校で中学校生活を過ごすことができたことを再確認。今の公立中学校も捨てたものではない。親として、子供を指導してくれた先生たちの努力に本当に感謝した。
担任の先生たち、そして子供たちの顔をくしゃくしゃにして泣く姿を見た。やはり、教育は、子供たちへの愛情が基本だと、改めて、感じた一日だった。