気になったニュース: シリア・北朝鮮情勢不安から円高が急伸

April 12, 2017 – 4:52 pm

今朝(2017年4月12日)のTBSラジオ森本毅朗スタンバイで為替が急激に変化していることが報じられていた:

シリアや北朝鮮情勢の不安から急速に円高が進み、11日のニューヨーク相場で、円相場が急伸。およそ5ヶ月ぶりの円高ドル安水準になる1ドル109円台で推移しています。


シリア・北朝鮮問題により、世界の市場が冷えてきつつあるとの印象だ。

このあたりについて、番組のコメンテータ渋谷和宏さんが次のように解説していた(以下、聞き取ったもので、正確さには欠く):

市場は、シリアや北朝鮮問題をいやがり、安全通貨とされる円に逃避するという動きになっている。
リスクを取らないで安全通貨の円を買っておこうということで、今(4月12日午前8時頃)、1ドル109円60銭前後、そして1ユーロが116円20銭台。どちらも、ずいぶん、円高が進んでいる。
また、金の先物相場も上昇していて、これもリスク回避ということで買われている。
全体的に、投資家が、今、怖がっているということのように考えられる。
ユーロ安傾向については、シリア・北朝鮮が不安定になっていることに加え、フランスの大統領選挙の問題もある。
フランス大統領選挙では、急進左派候補の支持率が急上昇しており、フランスを起点に欧州政治が混乱するのではないかという不安も出てきている。
シリア、北朝鮮問題、そしてフランスの政局も、すぐには、解決の方向にむかうという感じはしないので、今後、円高の方向に振れる可能性が大きい。

トランプ効果で景気が良くなってくるような印象もあったが、一転、シリア・北朝鮮の問題により、世界景気の先行きが見通せなくなってきたように思う。円高が進めば、しばらくは日本の株価も低迷することになってゆくように想像する。

フランスの政局、大統領選挙は、極右のFN、ル・ペンと中道派のマカロンで決戦投票となると思っていたが、ここにきて極左が急伸するという誰も想像しなかった動きになってきたのには驚いた。

国際情勢はかなり不安定になってきた。こういう時は、ジッとして情勢がどのように動くのか細心の注意をしておくのが大切なのではと思う次第。


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