航空会社はオーバーブッキング解消のため乗客を強制降機させてもよい?

April 13, 2017 – 11:54 pm

米ユナイテッド航空で乗客が強制的に引きずりおろされる動画はかなりショッキングなものだった。

この騒ぎ、なんの落ち度もない乗客が、ユナイテッド航空の社員4人を他の勤務地へ運ぶという会社の都合の犠牲になったものだ。

航空会社がオーバーブッキング解消のためにとる一般的な手続きにより引き起こされたもので、米国では、誰にも航空機から強制的にひきずり降ろされるリスクがあるようだ。

日経(4月13日付朝刊)は「ユナイテッド批判拡大 -乗客対応、効率の偏重のツケー」というタイトルで、この事件を報じている。この記事のなかに、驚くような話が書いてある。以下のようなものだ:

(オーバーブッキングが発生すると、航空会社は搭乗断念者を募集するが、)必要な搭乗断念者が集まらない場合は、米航空会社が任意で搭乗してもらわない乗客を選ぶ。抵抗した乗客に対しては航空治安当局者が強制連行できる規定を米各社は導入している。通常は航空会社が発行するバウチャー(商品券)を受け取って、乗客が自主的に搭乗をやめるケースが多い。米運輸省によると本人の意思に反して搭乗できなかった乗客が2016年は4万629人に上る。

航空会社に抵抗すると航空治安当局者が強制連行できるというのだ。驚いてしまう。アメリカの飛行機に乗ったらおとなしくしておくのが得策のようだ。

オーバーブッキング自体は利益を最大化するために採られる一般的な手法だという。我が国でもありそうだ。

(利益を最大化するための)オーバーブッキングの手法は世界共通で、日本でも各社が過去の売れ行きなどを解析して定員に数%上乗せした席数を販売し、フライト当日を迎えることもある。定員を超えた場合、国内線では現金1万~2万円やマイルを支払い便振り替えの協力者を募っている。

航空業界、LCCの搭乗などで競争が激しくなり、効率を上げるために、乗客をさえ犠牲にすることになっているようだ。

クワバラクワバラだ。
  


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