気になったニュース 関電・高浜原発の金品受領問題

October 3, 2019 – 5:12 pm

先週明らかになった関電の金品受領問題について、連日、大きな問題として報道されている。

原子力分野で働いていたものとして、この問題には特別に関心がある。立地にかかわり、地元との関係の維持、それに伴い発生するなどが複雑に絡み合った結果生じた事件ではないか、と想像する。

毎朝、森本毅郎 スタンバイ!」(TBSラジオ)のニュースズームアップを聞いているが、ここでもこのニュース、連日、報道されている。今朝までの4日分の放送を書き取っておいたので、以下にメモしておく。

9月27日放送分

関西電力の八木誠会長ら役員6人が高浜原発がある福井県高浜町の元助役から一昨年までの7年間にあわせておよそ1億8千万円の資金を受け取っていたことが国税当局の調査でわかりました。
元助役は原発関連工事を請け負った地元の建設会社から3億円ほど受け取っていたことも確認されていて、工事費として立地地域に流れた原発マネーが経営陣個人に還流した可能性があります。

9月30日放送分

関西電力の役員ら20人が原発がある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で関西電力はこの20人の氏名や受け取っていた金額などの詳細を公表する方針を固めました。先週金曜に岩根社長が記者会見で公表した金品を受け取っていた時期が翌日に八木会長が明らかにした時期と食い違っていて、八木会長は説明が不十分だったとして。近くあらためて岩根社長による会見を開く方針を示しています。
一方、今回の問題について、関西電力の筆頭株主である大阪市の松井市長は株主の利益を毀損しているので幹部と執行役員の責任を問いたいと述べ、株主代表訴訟を行う可能性を示しました。また、金品を受け取った岩根社長が辞任を否定したことについては社長の位置にいるのは適切ではないという認識を示しました。

10月1日放送分

関西電力の経営幹部らが福井県高浜町の元助役からおよそ3億2千万円分の金品を受け取っていた問題で、元助役の自宅から提供先や金額などが書かれたメモが見つかっていたことが関係者への取材で分かりました。また、このメモをもとに調査をすすめたところ、関電の経営幹部の自宅から記載されていた金品が見つかったということです。

10月2日放送分

関西電力の役員等が福井県高浜原発がある高浜町お元助役森山英二氏から多額の金品を受け取っていた問題で森山氏がおよそ30年間にわたり関西電力の子会社である関連プラントの顧問を務めていたことがわかりました。また、森山氏は原発関連工事を請け負う建設会社の養殖にもついており、工事の発注側と受注側の双方で仲を取り持っていたことになります。

10月3日放送分

関西電力の幹部らが原子力発電所のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、関西電力は昨日記者会見を開き幹部ら20人のうち二人が金貨や米ドルなど1億円以上の金品を受け取っていたと明らかにしました。また、関西電力は元助役が顧問を務めていた高浜町の建設会社吉田開発に原発の工事を発注していましたが、受け取った金品は見返りではないとし、便宜を図ったこともないと強調。社長、会長とも辞任は否定しました。

今後、それぞれの放送分への感想も付け加えてみようと思う。

以下 追加。

10月4日放送分

関西電力の役員らによる金品受領問題について関西電力の監査役が今年6月の株主総会の前に問題を把握し経営陣の対応に疑問を投げかけていたことがわかりました。
また、関電の役員が高浜町の元助役からだけでなく、発注業者から直接金品を受け取っていたことも明らかになっています。

関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役森山栄治氏から金品を受け取っていた問題、関電の幹部には森山氏だけではなく、発注企業からも直接金品がながれていました。また、森山氏の関連会社から稲田朋美氏ら自民党議員に献金があったとの報道もでています。

森山氏から福井県の幹部らにも就任祝いとして贈答品が贈られていたことが複数の元県幹部への取材によってわかったと報じている 政治家だけでなく県庁段階でも森山さんから金品をもらったひとがいる。加えて、森山さんが原発マネーの関電への配分に関わっていたというとそうではなく、およそ森山さんから幹部が受け取ったとされる3億2千万円相当の金品のうち、およそ400万円の金品が建設業者2社から3人の幹部に直接わたしていた。

実態がどんどん明らかになってきている。ズブズブだな。


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