我が国の中小水力発電能力は原発10基分に相当!

December 13, 2019 – 1:55 pm

今朝の日経(12月13日付朝刊)に「中小水力発電に脚光 再生エネ 買い取り優遇で追い風」という記事がでていた。

水力発電といえば黒部ダムに代表される巨大ダムによるものと思っていたが、この記事から、中小水力発電というものがあり、それなりの出力になることを知った。

この中小水力の発電能力について記事では以下のように報じている(以下転載):

経済産業省によると国内の中小水力の発電能力は原発10基分に当たる約1000万キロワットだ。12年から18年にFITで売電を認められたのは120万キロワットで、全国小水力利用推進協議会などによると今後10年間で64万キロワット分の開発計画があるという。矢野経済研究所はFITによる中小水力の電力買い取り額が30年度に2300億円となり、発電設備市場も2700億円になると予想する。

中小水力発電とは?
全国小水力利用推進協議会(J-WatER)という組織がある。このHPで小水力発電について説明されている。以下、抜粋:

発電方式の分類では、「流れ込み式」、または「水路式」となります。大規模ダム(貯水池式)、中規模ダム(調整池式)ではなく、河川の水を貯めること無く、そのまま利用する発電方式です。
一般河川、農業用水、砂防ダム、上下水道など、現在無駄に捨てられているエネルギーを有効利用します。

なるほどと思う。この説明では、中小水力発電の小水力発電について述べたものになっているが、おそらく上記の中規模ダム(調整池式)あたりを含むことになるのかもしれない。

私の理解では、昔、「村の水車」といったものが新しい技術を取り込み姿を変えたのではないかと想像する。環境に優しい発電方式といえるのではないか、と思う。

それにしても、こうした中小水力発電が原発10基分にあたる発電能力を持つというのには驚いた。


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