4度目のe-TAX(その1:電子証明書更新編)
February 11, 2010 – 6:42 pmまた確定申告の時期がやってきた。やっと、e-TAXを使った確定申告を済ませたところだ。今回で、4度目のe-TAXの使用だ。4度目ということで、スムーズにことがすすむと思っていた。しかし、実際には、困難極まる申告作業になってしまった。私の経験・「つまづき」について、何回かに分けて、書き留めることにした。第一回目として、「電子証明書の更新」時の経験を書いた。
電子証明書は3年で更新: e-TAXで確定申告をしようとすると、前提になるのが公的個人認証サービスだ。この認証サービスを使うには、住基カードの取得に加えて、電子証明書が必要だ。この電子証明書の有効期間は3年、これを過ぎると更新の必要がある。
私が住基カードを取得し電子証明書を取得したのが3年前、今年の1月半ばで更新時期を迎えていた。電子証明書の更新には、町役場にでむき、更新手続きをしなければならない。手続きには500円の手数料も必要になる。
町役場での更新作業: 住基カードを持参して町役場にでかけた。そこで、更新作業に費やした時間、実に、40分。町役場自体は、どちらかといえば、空いていた。時間のかかった原因は、担当者の不慣れと私のシステムに対する不理解。
窓口で、更新に必要な書類を記入し、住基カードを提出すると、「準備をしますのでしばらくお待ちください」とのこと。担当者、パソコンの前に座って、なにやら「準備作業」をしていたのだが、いくらたっても準備が終わらない。やっと「準備」が終わったのは20分後であった。なんとも予想外の手間がかかった。
更新には電子証明書のパスワードが必要: いよいよ「更新作業」の開始となったが、更新作業には私の「パスワード」が必要になるという。うかつであった。「パスワード」をおぼえていない。うる覚えの「パスワード」を試してみたが、受け付けられない。期限切れの電子証明書のパスワードが必要になるとは想像もしてなかった。
そこで担当者、「それではリセットして最初から新たなパスワードを入れましょうか?」という。「そうしてください」というと、リセットには、「パスワードのリセット依頼書」とかいう書類に必要事項を記入しなければならないという。再び、住所、名前、成年月日などなどを記入して更新作業の再開。何かやろうとすると、書類、書類、書類・・・ということになるらしい。
担当者、仮パスワード「1234」を発行してくれ、「新たなパスワードは、ここで作成することもできますし、自宅のパソコン上でも可能です」と言う。もう時間も経っていることだから、「自宅でパスワードを更新することにします。」ということで、町役場での更新作業は終了(のはずだった)。
町役場の玄関をでると、先ほどの「親切な」担当者、「すみません、待ってください」と私を追いかけてくるではないか。「実は、先ほどの作業、町役場での手続きは終了していたのですが、データを県に送り、電子証明書の発行を正式に受けなければなりませんでした。これが、その際、発行される『電子証明書の写し』です。」と書類を渡してくれた。
「電子証明書」の発行に費やした時間、ここまでで、実に40分以上。大変な作業になってしまった。対応してくれた担当者の不慣れということもあるだろう。しかし、担当者の問題というより、盛んにキャンペーンがされている「公的個人認証サービス」が普及していない現状を見たような気がした。
便利なはずの「公的個人認証サービス」、やはり普及するには、まだまだ解決すべき問題は多そうだ。窓口の担当者がとまどうようなシステムに、一般住民が便利さを感じるなんてあるわけがない。
次回は、自宅で『認証サービス』に接続した際の経験について書くことにする。