キャッシュレス決済サービスの行く末は?

September 20, 2020 – 5:07 pm

「ドコモ口座」の不正利用が公になって以来、キャッシュレス決済サービスのセキュリティの甘さが問題になっている。数日前には、SBI証券の顧客資金が「知らぬ間に」偽口座に流出するという事件も発生。インターネットを介したキャッシュレス決済が信頼するに足りないものと考えられても仕方ない。

しかし、今や、キャッシュレス決済は我々の生活の重要な基盤のひとつになっている。

私自身、ここ数年、現金を持ち歩くことはほとんどない。少額の買い物をするときには、VISAなどの大手クレジットカードブランドのデビットカードで支払いを済ませる。比較的高額な支払いをするときには、ネットバンキング経由で振込みをする。

こうした事態には、個人ひとりひとりの防衛策を考えておかねばならない。

個人的に考えうる方策を列挙すると以下のようなもの:

  • 銀行口座はメガバンクのみとすべし
     「ドコモ口座」がらみの不正を通じて明らかになったことのひとつに、地方銀行のセキュリティが脆弱ということだ。
    銀行口座は、比較的安全な都市銀行・メガバンクに持つのが良い。
    キャッシュレス決済が一般的になった今、銀行の窓口に出かけることはほとんどない。昔のように近所に支店があるような地方銀行に口座を開く必要はない。
  • 銀行口座の利用限度額を必要最小限に
    銀行口座から他口座への振込、振替について1日あたりあるいは1回あたりの限度額が設定することができるが、これらを必要最小限の金額にしておく。万一、不正流出が発生した場合でも被害を最小限にとどめることができる。
    高額の振込が必要になる場合には、その都度、限度額を設定しなおし、振込終了時に通常の額に戻しておく。
  • 口座の入出金発生の都度、確認可能に
    銀行口座によっては、口座への入出金の都度、あらかじめ登録している電子メール宛てに入出金があったことが通知される。
    銀行口座からの出金のうちデビットカードによるものは電子メール宛てに通知される。
    ただ公共料金などが銀行口座からの自動振替の場合、預金残高および口座入出金を頻繁に確認することが必要になる。
  • LINE-Payなどのスマホ決済は当面使用しない
    LINE Payといったスマホ決済に銀行口座からチャージするところでいろいろ問題が発生している。セキュリティ問題が落ち着くまでは、この仕組みを利用しない。「危うきに近寄らず」といったところ。

以上、思いつくこと書き連ねてみた。

正直なところ、今回の騒ぎ、どのように対処すべきかは結論はでない。事態の推移を注意深くながめながら、対応するしかないような気がする。

ま、年金生活者の身、たいした金融資産もないので、そう心配することでもないのかもしれないが・・・。


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