e-TaxにICカードR/W PaSoRi(RC-S380)を使用

February 11, 2018 – 11:08 am

数日前にe-Taxで平成29年分の確定申告を終えた。申告作業の公的個人認証には住民基本台帳カードを用いたが、カードの読み取り用の機器にはSONY製のPaSoRi(RC-S380)を使用した。

PaSoRiはマイナンバーカード用に推奨されている読み取り機のひとつ。Suica、Pasmo,WAONといった電子マネーの使用残高・履歴を見るツールとしても使用できる。

この機会に、非接触のICカードの規格などについて多少調べたので以下にメモしておいた。

非接触ICカードに係る国際規格
非接触のICカードの国際規格は下表のように纏めることができる:

規格 開発元 用途 仕様 備考
ISO/IEC 14443 TypeA
(MIFARE)
Phillips NTT ICテレカ
入退室カード
煙草自販タスポ
通信速度: 106Kbps
変調方式: ASK100%
低機能、小容量低価格
CPU搭載せずメモリのみ
TypeB Motrola 住基本カード
運転免許証
パスポート
マイナンバー
通信速度: 212Kbps
符号化方式: NRZ
高機能、高セキュリティ
PKIに対応したものも多い
TypeC
(FeliCa)
SONY SUICA/PASMO
WAONなど
通信速度: 212Kbps 規格としては採用されず
無線部はISO/IEC 1809
暗号化処理middleware
処理スピードを重視
ISO/IEC 18092
通信規格
NFC ISO/IEC14443 Type-A,B,Cは、NFC-A,B,Fに対応

マイナンバーカードとICカードの国際標準
マイナンバーカード(住民基本台帳カード含む)は、ISO/IEC 14443 Type-Bに準拠するICカードである。Felicaと同じく近距離無線通信NFC(ISO/IEC 18092)に対応することから、カードリーダ・ライタで読みとりが可能になっている。

ただ、「物理的なアンテナの相性や機器側のソフトウェアの制約により、必ずしも読み書きできる保証はない(マイナンバーカードの技術仕様と利活用方式 Fujitsu 68,4,p59-65(07,2017))」とのことで、機器ごとに、読み書き可能性を確認する必要があるという。

少なくとも、今年の確定申告作業に使用したPaSoRiについては利用可能ということを確認。
  
 


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