素人的経済観測: 日経平均株価連日の最高値更新 どう考える?
September 11, 2025 – 5:33 pm今日、9/11の日経平均株価終値は前日比534円(1.22%)高の4万4372円となった。
このところの上昇、石破首相退陣後の新政権が大規模な経済対策を打ち出すとの期待が背景にあると言われている。果たして、この観測が正しいかどうかは素人の私には分からない。我が国の財政基盤の緩みには大きなしっぺ返しがあるのではと気になってしまう。
昨日の日経電子版で、「日経平均最高値、政局買いの次は「業績」期待 関税影響回復見込む」に考えさせる話がでていた。
注目したのは次の部分:
株価の割安・割高を判断する投資尺度(バリュエーション)に、PER(株価収益率)がある。株価が1株あたり利益(EPS)の何倍かを示し、企業業績の成長への期待の大きさを示す。
日経平均の予想PERは18倍に迫る。新型コロナウイルスの影響で業績が大幅に悪化した2021年以来の高水準だ。過去10年の平均(15倍)も2割上回る。短期的な過熱を示すシグナルがともったようにも見える。
2023年6月にこのブログに、「素人的経済観測: 33年ぶり高値圏で推移する日本経済 楽観してもいいの?」というのを書いた。ここには1株利益からみた日本株価の適正水準と日経平均株価の推移を重ね合わせた図が示されている。「1株利益の適正水準は株価収益率が14-16倍の範囲」とされ、ほぼ日経平均の推移はこの範囲に収まっていることが示されている。安心していい株価水準が維持されており、日本株の長期保有をしても良さそうと考えられている。
この株価収益率、上述した昨日の日経記事では、「日経平均の予想PERが18倍に迫っている」という。日経平均は、適正水準を超えた状態にあるようだ。
こうした心配をかき消すように、次のように解説されている:
証券アナリストの予想では、日経平均採用銘柄の26年度の合計純利益は25年度に比べ12%伸びる。これを前提に計算するとPERは15倍程度まで低下する。
加えて、米S&P500の予想PER(12か月先ベース)は22.4倍。日経平均株価の予想PERが18を超えるくらい大した話ではない、というのか?
行け行けドンドンということなのか?臆病ものの私にとっては、判断しかねる状態にある。